毎年夏に、古代からそのまま姿を残している野外劇場で、古典演劇を上演される「エピダヴロス・フェスティバル」が行われる町。そのため、この町は「古代劇のメッカ」として有名である。劇が行われる古代劇場は、紀元前4世紀に建てられた。ギリシアに残る古代劇場の中でも最も保存状態が最もよく、ほぼ原型を留めている。観客は1万2,000人収容可能で、音響効果が大変良く、上階席でも舞台の囁きが聞こえるほどだ。

エピダヴロスは医神アスクレピオスの神殿があった町の一つで、現在は正方形の土台のみが残っている。かつては神殿隣のアバトンと呼ばれる場所で、患者に治療を施していたとされている。